レジデント・新入会員(新入局員)募集

群馬大学整形外科では、新入会員(新入局員)を募集しています。年齢や出身大学等は一切問いません。新卒以外の先生方も大歓迎です。病棟見学や実習など、お気軽に問い合わせください。ぜひ一緒に働きましょう。

医会長 027-220-8269 (医会室)
メール gunmaorthikaicho@gmail.com

群馬大学整形外科研修プログラムの特徴

1. 整形外科の全ての分野を研修できる

整形外科では骨、軟骨、筋、靱帯、神経など運動器官を構成する全ての組織を診療対象としており、整形外科医として社会のニーズに応えるにはこれら全ての疾病・外傷に対する広範な知識が必要です。

整形外科専門医を取得するための研修施設は日本整形外科学会により定められていますが、通常、それぞれの施設毎に専門性に特色があり、一つの施設だけで全ての分野を経験することは困難です。

われわれ群馬大学整形外科の研修プログラムは、各々の専門性についての希望を考慮しつつ、複数の研修指定施設をローテーションすることで、すべての分野を広く研修できるシステムとなっています。

研修指定病院

  • 高崎総合医療センター
  • 前橋赤十字病院
  • 原町赤十字病院
  • 深谷赤十字病院
  • 群馬県立心臓血管センター
  • 群馬中央病院
  • 済生会 前橋病院
  • 善衆会病院
  • 伊勢崎市民病院
  • 桐生厚生総合病院
  • 公立富岡総合病院
  • 堀江病院
  • 日高病院
  • サンピエール病院
  • 公立藤岡総合病院
  • 利根中央病院
  • 群馬リハビリテーション病院
  • 群馬整肢療護園
  • 渋川医療センター
  • 群馬県立がんセンター
  • 群馬県立小児医療センター
  • 聖隷浜松病院

2. 卒後研修から専門医取得まで一貫してサポート

整形外科の全ての分野を広く研修した先生方には、最短で卒後7年目に整形外科専門医の取得が可能となります。群馬大学整形外科では専門医の取得まで一貫したサポートを行い、先生方のキャリアアップを医会全体で応援します。

学位の取得にもフレキシブルに相談に応じています。

卒後から専門医取得までを一貫サポート

3. ライフスタイルに合わせたフレキシブルなプログラム

生活スタイルの多様化に合わせ、群馬大学整形外科ではそれぞれのライフスタイルに合った勤務体系をサポートしています。大学病院勤務の先生や関連病院勤務の先生、大学院生や子育て中のフレックスタイムでの勤務をしている先生、留学している先生など様々な状況で勤務する先生が在籍しています。
実際に勤務中の先生方のメッセージを紹介します。

結婚、出産後も現場で活躍する先輩女性医師からのメッセージ

平成25年卒
丹下 沙羅 先生

平成25年卒の丹下沙羅です。
夫と現在1歳になる娘がおり、関連病院に育児支援枠で職場復帰しています。私の場合はまだ子供が小さいため平日はフルタイム、待機と当直はなしで働いています。
実際に復帰してみると、子供が熱を出した時や調子が悪い時などは大変なこともありますが、仕事と子育てにメリハリがつき、同僚の先生方や家族のサポートのおかげで、出産前より一層楽しんで仕事に取り組むことができています。
女性は妊娠、出産後どうしても一時期は仕事から離れる時期があり、家族などのサポート体制も人によって異なります。群馬大学整形外科の子育て支援枠では、そんな女性医師が無理なくキャリアを積めるよう、医局や勤務先と相談しながらそれぞれの働き方を考えていくことができます。医局・先輩の先生方の理解のもとに仕事と子育てを両立できていることに感謝しています。
頼もしい女性医師の先輩が多く、いろいろな相談にのっていただく事ができていますので、私自身も皆さんに頼りにしてもらえるよう、一生懸命に出来ることをひとつひとつ積み上げていくつもりです。
(群馬大学整形外科に入局していただき)一緒に働くことができるのを、楽しみにお待ちしています!

現在、大学院で基礎研究を行っている先輩医師からのメッセージ

平成26年卒
髙瀬 亮太 先生

私は群馬大学大学院医学系研究科医科学専攻 博士課程に2020年4月に入学し、変性半月板に対する衝撃波治療の効果をテーマに研究を開始しました。
私の大学院進学の理由は、臨床においていまだ解明されていない効果や治療法などを基礎研究で明らかにすることで、今後より良い医療を提供できるようになると考えたからです。年齢を重ねるにつれ多くの人が経験することになる、半月板の変性に対する治療法はいまだ確立していません。また、私自身も半月板の修復手術を受けた経験から、かねてより半月板の治療を促進する技術について興味があり、このテーマを選びました。衝撃波治療前後の半月板組織を染色し、形態評価などを行うことで、その効果を細胞単位で研究しています。
私が所属する群馬大学整形外科学教室では、教授をはじめ、大学院を卒業した先生方からの細やかなアドバイスが受けられます。大学院入学までは日々を臨床の現場でのみ過ごしてきた私ですが、生活の中に研究と臨床をバランスよく組み込むことができたのは、周囲の充実したサポート体制があったからです。また、研究で困ったときにはそれぞれの専門分野の他科の先生方が相談に乗ってくださり、私にとって非常に心強い環境であると感じています。
研修医の先生方や、基礎研究に興味のある先生がいらっしゃいましたら、群馬大学整形外科学教室で一緒に働いてみませんか。

大学院を卒業し、関連病院勤務中の先輩医師からのメッセージ

平成18年卒
一ノ瀬 剛 先生

平成18年卒の一ノ瀬 剛です。大学院にはレジデントを終え、関連病院で1年勤務した後に卒後5年目で入学しました。
大学院入学に当たっての自分の希望は「基礎研究をしっかりと行うこと」でした。しかし、そのためには大学病院や関連病院での臨床業務を他の先生方に負担して頂く必要がありました。この点については当時の髙岸教授(現名誉教授)や先輩先生方にご相談し、基礎研究への熱意を根気よく伝えることでご理解を得ることが出来、基礎研究に邁進する日々を過ごすことが出来ました。基礎研究にはお金も、時間もかかります。新しい実験を始めれば、最適な実験条件を探り出すために失敗を繰り返す日々にも立ち向かわなくてはなりません。しかし、こうした日々で感じる挫折や無力感に対しても、群馬大学整形外科の先輩の先生方が常に自分を支えてくれました。
大学院を卒業した今、改めて思うのは自分のわがままともいえる希望を理解し、叶えて下さった教授・先輩先生方の存在が自分の医師としての成長を支えてくれたこと、そして今度は自分が大学院進学を考えている先生方の支えとなっていきたいという思いです。臨床を離れ、研究に没頭する事は決してマイナスにはなりません。実験の日々で身につけた、目の前の問題を一つずつ、体系立てて解決しようとする姿勢は臨床の世界においても最も重要な能力の一つであるといえます。そのような姿勢を身につけた医師が群馬大学整形外科に一人でも多く誕生出来るために、今後もサポートさせて頂きたいと考えていますので、少しでも興味のある先生はお気軽にご相談下さい。

学位取得後に海外留学をした先輩医師からのメッセージ

巨大なウィーン医科大学病院

平成18年卒
須藤 貴仁 先生

平成18年卒の須藤貴仁です。群馬大学大学院で学位を取得後、2018年10月から約2年半、オーストリアのウィーンにあるMedical University of Vienna(MUV), Division of Rheumatologyに留学する機会を与えていただきました。この教室には、ヨーロッパリウマチ学会の中心でリウマチの治療戦略T2T (Treat to target)の提唱者であるJ.Smolen教授や、現在日常診療で使用されているACR/EULAR分類基準を発表したD. Aletaha教授がいます。
生物学的製剤の登場以降、関節リウマチ治療は劇的に変化し、関節変形を起こす前に活動性をコントロールすることが可能になりつつあります。整形外科として変形が進んでしまった関節の手術を担当する一方で、そうならないように手を打つことの重要性を感じ、リウマチ治療をリードする施設ではどのような治療体制になっていて、またどのような研究が行われているのか?という興味が湧いたことが今回の留学の動機となりました。臨床面では、診察や検査、治療方針等における日本との共通点、相違点を学ぶことができました。研究面では、リウマチにおける関節破壊の主役を担うfibroblast-like synoviocytesに対するMethotrexateの作用機序とpathwayの解明というテーマでスタートしましたが、慣れてくるとその他いくつかの研究に携わらせていただきました。COVID-19の問題で何度か実験室が閉鎖されたり、街がロックダウンされたりと大変な面もありましたが、振り返ってみると異国での生活、異文化を持つ人々との交流は、期待していた以上に楽しく貴重な経験となりました。
このような機会を与えて頂いた筑田教授、留学中に多大なサポートを頂いた医会員の皆様に深く感謝申し上げます。今度は私が皆さんのお手伝いをしたいと思いますので、留学を希望される先生がいらっしゃれば全力でサポートさせていただきます。