肩関節グループ

肩関節グループでは肩やその周りのケガや病気に対する治療および研究を行っています。頻度の多い疾患は肩腱板断裂、肩関節拘縮、肩関節不安定症(脱臼を含む)、肩関節周囲炎、変形性肩関節症、肩のスポーツ障害、骨折などの外傷などです。
専門外来は金曜日で、手術は主に水曜日(月曜日、金曜日も適宜)に行っています。
専門外来には群馬県全域のみならず、近県からも患者さんをご紹介いただいております。多くの方が数カ月間肩の痛みに苦しみ、眠れない日々を過ごされ、いくつかの整形外科を受診しても良くならなかったというエピソードをお持ちです。肩の病気は正確な診断や治療が難しい場合も多く、レントゲンだけで五十肩と診断された患者さんでも、MRIや超音波検査をすることで肩腱板断裂、肩関節拘縮、変形性肩関節症の診断がつくことがあります。我々は患者さんの話を詳しく聞き、丁寧な診察の後、専門のチームで患者さん1人1人に最適な治療法を十分に検討し、方針を決定しています。
治療については飲み薬、注射、リハビリテーションなどを行うことはもちろんですが、手術の方がより良い効果が期待できる場合には手術を積極的にお勧めしています。手術においては、“正確”、“安全”な手技や自技術を導入することで、患者さんの負担をできるかぎり減らし、早期回復をうながします。

腱板断裂や脱臼に対しては関節鏡(内視鏡)を使って患者さんへのダメージを最小限にする手術を行っています。
以上のような臨床での治療のレベルを高めるため、国内外の学会に積極的に参加し、研究成果は主に海外の医学雑誌に発表しています。また、より良い治療法の開発を目指して、患者さんのご協力を得ながら、臨床研究を行っています。